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DTPとは

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2017.10.26

「DTP(DeskTop Publishing)」についてお話しします。

DTP

DeskTop Publishingの略で、直訳すると「卓上出版」という意味です。
実際には、「パソコンでデータを作成し、印刷物にすること」を言います。
一般的には、主にMacintoshを使用して、ページのデザインやレイアウト、画像処理などを行って印刷物のデータを作成します。
DTPに必要なソフトは、最近でこそWindows版も発売されていますが、当初はMac用で発展してきたため、現在でもMacを使用することが主流となっています。

DTPで多く使われているソフトは以下の3種類です。

1.線画作成ソフト:イラスト、ロゴ、パーツなどを作成します。
代表的なソフト…Adobe Illustrator
2.画像処理ソフト:写真などのパーツを加工して仕上げます。
代表的なソフト…Adobe Photoshop
3.レイアウトソフト:各パーツを貼り込み、紙面を完成させます。
代表的なソフト…Adobe InDesign

サイズの注意点

印刷物の原稿データを作成する際、仕上りサイズよりも少し大きく作成します。
仕上がりサイズの周りに天地左右3ミリの余白を設けます。この余白をのことを印刷業界では「ドブ」と呼んでいます。「塗り足し」や「マージン」とも呼ばれます。では、なぜドブが必要になってくるのでしょうか?
まず、印刷物というのは1枚の大きな紙に何面も付け合わせをして印刷されます。詳しくは面付けをご参照ください。
その後、刷られた紙を何枚も重ねて一気に断裁します。また、雑誌や書籍などのページが多い物は、折り丁(面付け参照)を重ねて製本し最後に三方向を一気に断裁します。(三方断ち) そのため、断裁する位置にズレが生じてきます。通常の印刷物ですと、ズレが3ミリを超えることはないことから、ドブは3ミリが基本となっています。
簡単に言ってしまえば、ドブは断裁で生じるズレからのにげみちということになります。断裁が外側にズレると紙白が出てしまいますので、特に断裁部分にまで色や写真が入っている印刷物では、ドブが重要な存在となってきます。
また、印刷物を制作するのに必要となるのが「トンボ」と呼ばれるものです。センタートンボコーナー(角)トンボがあり、それぞれ役割が異なります。
センタートンボは面付けの基準および、見当(*)合わせの基準となります。
コーナートンボは2本の平行線で構成され、内側の線は断裁をするための仕上がり線を表し、外側の線は製版(印刷用の版をつくる)処理に必要な面を示す製版寸法線を表します。

見当とは、多色印刷における各版の重ね合せの位置精度のことです。印刷はK→C→M→Yの順に重ねて刷られていきますので(一般的にはこの順番ですが、C→M→Y→Kの順に刷る印刷機もあります)、各版の位置が合っていないと印刷面がズレてしまいます。そのことを見当ズレと言い、トンボの線が1本ではなくダブって見えます。

色の設定

印刷では色の3原色であるCMY+K(スミ)を使用します。パソコンのモニタは光の3原色であるRGBで表示されています。印刷物のデータにする時は、色の設定をRGBからCMYKに変換します。 こちらの色の違いについては、「モニターと印刷物の色の違い」をご覧ください。

画像解像度

画像解像度とは、1インチ当たりのピクセル(デジタル画像を構成する「点」)の数を意味しており、dpiとはdots per inchの略です。ピクセル数が多くなればなるほど細かい部分まで鮮明に描写されます。
画像解像度が低いと、実際に印刷される画像が荒くなってしまいますので、印刷物に使用する際は300~350dpiの画像解像度が必要になるということだけ覚えておいてください。

今回は、パソコンデータが「印刷データになる仕組み」についてのお話しでした。

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