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フクインフォ

2017.12.25

工場見学

フクイン工場紹介 その1

知っているつもり…?印刷現場のこと

フクインの印刷現場をご紹介

 

世の中の書籍やパンフレットなどの印刷物はほとんどが「オフセット印刷」という方式で印刷されています。でも、印刷物制作や発注に携わっている方は、オフセット印刷の工場は興味があっても時間が無くて詳しく見たことがない、という方がほとんどなのではないでしょうか。今回はそんな忙しいデザイナー様や編集者様に代わりフクインの工場を取材。印刷の仕組みを深く知っていただき、制作や発注の参考にしていただければと思います。

まず、オフセット印刷機でのおおまかな印刷の流れから。とはいえ、印刷の手順は極めてシンプル。図の右側のフィーダーから左に向かって

1.フィーダーで紙を送る

2.印刷ユニットで印刷

3.デリバリで印刷した紙を積み上げる

という3ステップで終了です。さらに、図左側のオペレート台では印刷機のオペレーターが印刷物の検査とインクの調整を行います。

フィーダーは印刷機の入り口となり、丸で囲った部分(吸口部)で紙を1枚1枚吸い上げ進行方向にあるフィーダーボードへ紙を流していきます。紙が薄いと2枚吸い上げてしまったり、吸い上げる強さによって紙が傾いたりと一筋縄ではいきません。オペレーターが紙の種類をみて機械を調節し、ピシっとユニットへ紙を流し込んでいきます。

次にボード上でフィーダーから流れてきた紙を印刷ユニットへ流していきます。この時、紙の位置がずれないよう「コロ」で正確に流していきます。

ユニットの上部、インキ壺の様子。フィーダー、ボードを流れて送られてきた紙はブラック(墨)シアン(青)マゼンタ(赤)イエロー(黄)の各ユニットの順に印刷されます。インキがまんべんなくスムーズにハンコに伝わるよう、印刷中もオペレーターによる目視でインキ壺のインキを監視しています。

※色の組み合わせ方によって使用するインキも変化します。画像は一般的なカラー印刷の場合となります。

このセットされているハンコに水と油の混ざらない性質を利用して印刷部にはインキ、非印刷部に湿し水を載せて紙に印刷を行います(詳しくは印刷の○○話、「印刷の種類と仕組み」をご覧ください)。安定して美しい印刷を保つためにはこのインキと湿し水のバランスが重要。オペレーターは印刷中ハンコの状態を目視で確認して調整を常に行います

 

デリバリ部は印刷された紙が最後に出てくるところ。

 

ここでは印刷中何回かの「抜き取り検査」という作業を行います。この作業で、抜き取った紙の見当※1の精度、色の濃度を検査します。濃度は特に印刷物の色合いが決まる重要な要素です。オペレーターによる目視と機器による測定を行い、印刷機の調整を繰り返します。

 

※1 見当…カラー印刷の場合、4枚のハンコの絵柄を重ねて色を表現します。この重ねる位置を合わせる精度のこと。

最後に印刷された紙は画像のように積み上がっていき、出来上がりとなります。

用紙のサイズや厚さによって異なりますが、一般的なオフセット印刷(枚葉機)では一時間に約1万枚(1秒間に2~3枚程)のスピードで印刷が可能です。この速度のため、積み上げる際に紙同士がこすれたり、インキが別の紙に移ってしまう、ということも。これを防ぐために、オペレーターは紙の種類、印刷された絵柄の状態とインクの重み等を総合的に判断し、積み方を調整します。

次回、フクイン工場だからできるサービスをご紹介

さて、いかがだったでしょうか。オフセット印刷は機械が大がかりなだけでなく、人が常に紙やインキ、印刷機と向き合うことで初めて印刷される、ある意味手間のかかる印刷方式です。この手間をいかに工夫し、高速で品質の高い印刷を実現するのか。次回は、お客様に喜ばれる印刷を実現するためのフクインの技術を紹介していきます。